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木村 建貴*; 福谷 哲*; 池上 麻衣子*; 坂本 文徳; 香西 直文; Grambow, B.*; 米田 稔*
Chemosphere, 276, p.130121_1 - 130121_7, 2021/08
被引用回数:1 パーセンタイル:6.09(Environmental Sciences)土壌環境中でのセシウム(Cs)の移行挙動解明に資するため、Csのバイオタイトへの吸着及びシデロフォアによるバイオタイトからのCs溶解を調べた。ほとんど風化していないバイオタイト粉末試料にCsを吸着させた。バクテリア培養液からシデロフォアを精製し、上記バイオタイト試料に対する5回連続溶解実験を行った。バイオタイトの主要元素(Al, Fe, and Mg)はほぼ化学量論的に溶解した。この結果は、シデロフォアがバイオタイトの破断面を選択的に溶解することを強く示唆している。破断面に吸着したCsが破断面の溶解に伴いすみやかに溶解し、次いでバイオタイト粒子外表面のCsがゆっくりと溶解した。
春間 俊克*; 山路 恵子*; 小川 和義*; 升屋 勇人*; 関根 由莉奈; 香西 直文
PLOS ONE (Internet), 14(2), p.e0212644_1 - e0212644_16, 2019/02
被引用回数:24 パーセンタイル:78.84(Multidisciplinary Sciences)すすきは鉱山跡地に生える先駆植物である。すすきは、植物性シデロフォアを生産することによって、鉱山跡地の有害元素であるAlを無毒化する。すすきの根に内生する微生物であるC. cupreumは、シデロフォアを生産することによってすすきのAl耐性を向上させる。われわれは、C. cupreumが生産するシデロフォアがoosporeinであると同定した。oosporeinがAlを無毒化することを明らかにした。C. cupreumを無菌状態のすすきに接種すると、芽の生長が促進され、Al耐性が向上した。
尾崎 卓郎; 鈴木 義規*; 南川 卓也; 吉田 崇宏; 大貫 敏彦; 木村 貴海; Francis, A. J.*
Journal of Alloys and Compounds, 408-412, p.1334 - 1338, 2006/02
被引用回数:47 パーセンタイル:87.21(Chemistry, Physical)Eu(III)と土壌微生物シュードモナス,リンゴ酸,クエン酸及びシデロフォア(DFO)との相互作用を調べた。リンゴ酸はEu(III)に対する存在比が極めて大きい場合のみ、錯生成によりEu(III)のシュードモナスへの毒性を軽減させた。クエン酸とEu(III)はシュードモナスによって分解されない1:1錯体を形成した。Eu(III)はDFOに高い親和性を示すが、DFOから解離した水和イオンとしてシュードモナスに吸着した。時間分解レーザー誘起蛍光分光法により、シュードモナス上のEu(III)は多座の内圏配位錯体として吸着することを明らかにした。
吉田 崇宏; 尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; Francis, A. J.*
Chemical Geology, 212(3-4), p.239 - 246, 2004/12
被引用回数:45 パーセンタイル:63.36(Geochemistry & Geophysics)シデロフォアの一種であるデスフェリオキサミン(DFO)存在下で11種の希土類元素(La, Ce, Pr, Nd, Sm, Eu, Gd, Tb, Dy, Ho, Er)の-AlOと細胞への吸着実験をpH7.1で行った。Ceを除いてLaからErまで原子番号が増加するにつれて吸着率が減少した。Ceの吸着率は隣接する希土類元素LaとPrと比較して著しく低くなった。還元剤を添加した系ではLa, Ce, Prの吸着率が連続的に減少した。X線吸収端近傍スペクトル(XANES)分析により、DFO錯体中のCeは4価で存在することがわかった。サイクリックボルタンメトリーでDFO錯体系のCe(IV)/Ce(III)の酸化還元電位を測定したところ、標準酸化還元電位(+1.7V)より1.5V程度低下することがわかった。希土類元素-DFO錯体の錯体安定度は原子番号が大きくなるにつれて増加することより、固相への希土類元素の吸着率が錯体安定度が大きくなるにつれて減少することが考えられる。また、DFOはCe(III)と比較してCe(IV)との親和性が高いために、酸化的環境でCe(IV)を安定化させ、隣接希土類元素と比較して固相による吸着を妨げる影響を及ぼすことが示唆された。
吉田 崇宏; 尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; Francis, A. J.*
Radiochimica Acta, 92(9-11), p.749 - 753, 2004/12
被引用回数:14 パーセンタイル:66.09(Chemistry, Inorganic & Nuclear)微生物が分泌するシデロフォアはアクチノイドイオンと安定なキレート錯体を形成し、環境中の核種移行を促進する影響を及ぼす。本研究ではシデロフォアの一種desferrioxamine B(DFO)とFe(III), Eu(III), Pu(IV), Hf(IV)-DFO錯体の好気性細菌による濃集実験を行った。中性pH条件でEu(III)が微生物に濃集する一方で、Fe(III), Pu(IV), Hf(IV)はほとんど濃集しなかった。また、Eu(III)が微生物に濃集する一方でDFOは解離して水溶液中に残っていた。金属イオンの電荷/イオン半径(Z/r)比はEu(III)が2.8である一方でFe(III), Pu(IV), Hf(IV)は4以上であり、正電荷密度の高いイオンがDFOとより安定な錯体を形成し、微生物へ濃集しにくくなると考えられる。しかしながら酸性pH条件では、Z/r比が大きいイオンの中でPu(IV)のみが微生物に濃集する傾向が見られるため、酸化還元反応などが濃集挙動に対して影響を及ぼすと考えられる。
春間 俊克*; 山路 恵子*; 升屋 勇人*; 関根 由莉奈; 香西 直文
no journal, ,
Miscanthus sinensisの根から内生菌であるChaetomium cupreumを単離した。C. cupreumが生産するシデロフォアを回収・精製し、シデロフォアの作用を調べた。そのシデロフォアはoosporeinであった。C. cupreumは、菌糸内にAlを集めAlを無毒化することによって、あるいはAlを局在化させることによってM. sinensisのアルミニウム耐性を高めることがわかった。